明るい夜の暗い1日

27 | 09 | 09

シンガポールGPの47周目を走り終えた時に、サーキットのライトを全て消すことができるのだったら、そうしたかった。心の痛みを隠すために。

同じ周回に異なる理由で2台が揃ってリタイヤしたガレージは、楽しい場所ではなかった。今回は、セイフティカー、ペナルティー、議論を呼ぶトラブルと波乱に富んだレースだった。しかし、トロロッソのふたりのレースは、湿った花火のように立ち消えになってしまった。

金曜日の問題も解決され、土曜日にはまずずまずの予選パフォーマンスを見せたセバスチャンとハイメは、2人揃って良いスタートを切った。ブエミは12位までポジションを上げたが、ピットストップがトラブルの発端だった。

ハイメの1回目の燃料補給では、ロリポップの合図が出る前にハイメが不注意に走り出してしまった。燃料ホースをつけたまま走り出したために、燃料補給担当のひとりと、ホイール交換担当のひとりが地面にはじき飛ばされた。幸い彼らに大きな怪我はなく、今週の鈴鹿では再び仕事に戻る。

このアクシデントの際に燃料リグが破損していたことには、誰も気付いていなかった。ブエミが2回目のピットストップに入ると燃料が入れられず、もう一周走ってから再度ピットインしなければならなかった。その後、再びふたりはピットに呼び戻されるが、今回は、コースへ戻ることができなかった。ブエミのギヤボックスにオイル圧の問題が生じ、アルグエルスアリには原因不明のブレーキトラブルが発生した。

これから夜明けまで、メカニックたちは荷物の梱包作業に追われることになるが、とりあえず金曜日に鈴鹿のコースで再度挑戦するしかない。その間、同じ過ちを二度と繰り返さないために、何が失敗だったのかを分析しなければならない。

このレースで予想通りだったのは、ポールポジションからスタートしたハミルトンがレースをリードし、1時間56分の戦いを勝ち取ったことだけだった。誰もが苦戦したナイトレースで、ハミルトンは優れたパフォーマンスを見せた。

セバスチャン・ベッテルがハミルトンに戦いを挑むかと思われた時もあったが、ピットレーンのスピード違反でドライブスルー・ペナルティを科せられ、そのチャンスを失ってしまった。ウィリアムズのロズベルグもピットレーンを出る際に白線を踏み、ドライブスルー・ペナルティとなった。

サーキットのライトは十分に明るかったが、気づかぬうちにトヨタのティモ・グロックが2位までポジションを上げてフィニッシュ。問題を抱えたルノーのフェルナンド・アロンソも力強いドライブで見事3位表彰台を達成した。4位のベッテルに続いてポイントを獲得したのは、ブラウンのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロ、7位のヘイッキ・コヴァライネン(マクラーレン)と8位のロバート・クビサ(BMW)だった。

コンストラクターズ・チャンピオンシップは、ブラウンがレッドブル・レーシングとの差を2ポイントに広げ、ハミルトンが優勝したマクラーレンが3位のフェラーリを追い上げている。

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